トマト 生産者紹介

答えはトマトの中にある

イタズラ好きの化学少年・有機農業を志す

自分の感覚をとことん信じる識名さんの原点は、化学好きだった少年時代に遡ります。「劇薬を持ち出して小さな爆発を起こしたり、イタズラしながらその反応にワクワクしてたさ」とこっそり告白。
「そんな気持ちがそのまま農業への道につながって、20年前に有機農業と出会い、作物生理や土壌を勉強して来たよ。」

理屈より、現場を感じる心が大切

「その結果思うのは、答えは自分の畑にある、ということ。理屈では、岩石の上に木は生えないと言うけれど、実際には生える場合もあるさ。理屈を鵜呑みにせず、自分の畑を考えの真ん中に置いてあるがままを感じると、おのずと道が開けて来るよ。時には病気が出ることもあるけど、そんな時はよく観察していつもの何倍も手を入れて看病してやるさ。」

何があっても、信じるのは現場で養ってきた自分の感覚と我がトマト。そんな姿勢で腰を据えてトマトと向き合うからこそ、ありったけの力が引き出された美味しいトマトが作れるのかも知れません。

目指すのは、身体が本当に求めるトマト

識名さんのトマトを手にすると、ずっしりした重みがあります。南の島の太陽を受けてはじけんばかりに輝く様子は夏休みの子ども達のよう。口にすると、なんとも濃厚でジューシー!
「ただ甘いだけじゃなく、また食べたくなるようなトマトを作りたい。身体が本当に求めてるトマトをね。」
こんな想いのもと育てられる識名さんちのトマト達は幸せ者です。

本土とはまるで性質の違う、沖縄の赤土